私たちについて

川を愛する人が、
川を守る旅をつくる

Evergreenriverlightは2012年、「日本の川の美しさをもっと多くの人と分かち合いたい」というひとりのリバーガイドの思いから始まりました。創業から12年、私たちは変わらず自然への敬意と持続可能性を旅の中心に置き続けています。

創業の物語

川がなければ、文明も文化も存在しなかった

日本列島の背骨をなす山々から生まれる清流は、かつて水運の道として、農業の血管として、人々の精神的なよりどころとして機能してきました。しかし高度経済成長以降、その多くが護岸工事と開発によって自然の姿を失いました。創業者の村上 慶一は、若き日の渓流釣りで目にした「川が壊れていく光景」に衝撃を受け、川を守ることを旅の目的にしようと決意しました。

「失われつつある川の原風景を旅の文脈で再評価し、保全の動機を次世代へ繋ぐ」という理念のもと、Evergreenriverlightは2012年1月に東京で設立されました。最初のツアーは参加者わずか3名、高知県仁淀川の日帰りカヤック体験でした。あの日、川の水面に映った緑と空の色が、私たちのすべての出発点です。

仁淀川・創業当時のツアー風景
12年の軌跡

川とともに歩んだ、節目の記録

小さな日帰りツアーから始まり、全国47エリアへと展開してきた12年間。それぞれの節目に、川と人との出会いがありました。

2012

東京にて創業、仁淀川初ツアー催行

創業者・村上 慶一が合同会社Evergreenriverlightを設立。高知県仁淀川での日帰りカヤックツアーを初催行。参加者3名から出発した小さな旅が、やがて大きな川の流れへと育っていきます。

2014

環境省認定エコツーリズム推進プログラム採択

環境省のエコツーリズム推進モデル事業に採択され、自然ガイド資格制度の整備と研修プログラムの開発に着手。専任ガイド4名体制でツアー品質を本格的に標準化しました。

2016

四万十川・黒部峡谷ルートを開拓

グランピングと沢登りの組み合わせという新形式を導入。四万十川リバーサイドグランピングと黒部峡谷エクスペディションの2プランが誕生し、累計参加者数が1,000名を突破しました。

2019

カーボンオフセット全行程対応を開始

全ツアーのCO₂排出量測定と100%オフセット体制を整備。国内認定の植樹プロジェクトと再生可能エネルギー投資により、全プランをカーボンニュートラルで提供できる体制を確立しました。

2022

仁淀川流域・地域再生プロジェクト始動

過疎化が進む仁淀川流域集落と協働し、廃業民宿の再生・伝統漁法の体験コンテンツ化を推進。2年間で延べ1,200名を誘致し、地域宿泊収入前年比310%増を達成しました。

2024

累計参加者8,400名超・全国47エリア展開

北海道・知床半島から沖縄・西表島まで、47エリアの川・渓谷フィールドをカバー。リバーファンド累計寄付額が840万円を突破し、エコツーリズム業界の持続可能性モデルとして広く認知されています。

価値観と原則

すべての旅を導く、6つの核心

私たちがどんな判断をするとき、どんな旅をデザインするとき、常に立ち返る6つの価値観です。ガイドも、オフィスのスタッフも、すべてこの原則の上に立っています。

川への敬意

川は人間が所有するものではなく、あらゆる生命が共有する公共財です。私たちは訪れるすべての川に対して、謙虚さと敬意を持って接することを最初の原則とします。この態度がすべての旅の設計を規定します。

痕跡を残さない

「Leave No Trace」は私たちのオペレーション全体を貫く哲学です。ゴミのみならず、過剰な騒音・繁殖期の生き物への過度な接触・水質の汚染—あらゆる痕跡を残さないことをガイド全員が日々実践します。

地域との共生

旅先の地域コミュニティを経済的・文化的に豊かにすることが、持続可能なエコツーリズムの基盤です。ガイド・宿・食材はすべて地元から調達し、旅行消費の還流を最大化することを運営方針の柱に据えています。

安全の絶対優先

自然環境の中の旅には、常にリスクが伴います。私たちは感動的な体験を追求しながらも、安全を他のいかなる価値よりも優先します。催行基準の透明な開示と、状況に応じた迅速な中止判断がその証です。

誠実な情報開示

ツアーの難易度・リスク・キャンセルポリシー・環境負荷に関する情報を、飾ることなく正確にお伝えします。お客様が十分な情報に基づいて判断できるよう、誠実な開示を徹底しています。

知識の共有と教育

エコツアーは娯楽であると同時に、自然教育の場です。川の生態・地質・文化史についての知識をわかりやすく伝えることで、参加者一人ひとりが「川の守り手」としての意識を持ち帰れる旅を目指しています。

ガイドチームがフィールドで活動する様子
チームと専門性

現場に立つ者だけが知る、川の言葉

私たちのガイドチームは全員、環境省の自然解説員資格または日本山岳ガイド協会の認定資格を保有しています。それぞれが長年にわたって特定の川・流域と向き合い、水温の変化・生息生物の消長・地層と水質の相互関係を熟知した「流域の専門家」です。

東京オフィスのスタッフも含め、全員がフィールドに定期的に出ることを義務付けています。「デスクワークだけで自然を語ることを私たちは戒めている」—これは村上が創業時に定めた社内ルールです。お客様との対話においても、生きた言葉で自然の価値を伝えられる人材が揃っています。

14名 認定ガイド在籍数
平均11年 フィールド経験年数
6言語 対応可能言語
持続可能性

「残さない」旅が、一番深い旅だと信じている

私たちの持続可能性戦略は「削減・補填・投資」の3段階で構成されています。旅そのものが環境再生の力になるモデルを、私たちは日々のオペレーションで証明しています。

01

排出の削減

移動手段の電動化推進・宿泊施設の再生可能エネルギー利用基準化・プラスチック完全排除により、ツアー1回あたりのCO₂排出量を2018年比42%削減しました。食材のフードマイレージ最小化も徹底しています。

02

残量のオフセット

削減しきれないCO₂は、国内認定の流域植樹プロジェクトと再生可能エネルギー投資によって100%オフセット。各ツアー参加者には個人名義の植樹証明書を発行し、「自分の旅が森になる」体験を提供しています。

03

自然への再投資

収益の5%を「リバーファンド」として流域保全活動に寄付しています。河川清掃・外来種駆除・絶滅危惧魚の生息調査など、流域の生態系を積極的に回復するプロジェクトを年間6〜8件支援しています。2024年末の累計寄付額は840万円です。

信頼と実績

12年間、業界と社会が認めてきた証

Evergreenriverlightは複数の公的機関・業界団体からその取り組みを認められています。これらの認証と受賞は、自分たちのために取るものではなく、お客様に私たちを信頼していただくための基盤です。

環境省エコツーリズム
推進モデル事業認定

2014年より環境省の「エコツーリズム推進法」に基づく認定事業者として登録。自然環境保全と教育的価値の両立を評価されています。

グリーン・ツーリズム
認定事業者(農林水産省)

農山漁村での体験活動と地域経済への貢献が評価され、農林水産省のグリーン・ツーリズム推進事業者として認定。農漁村との連携ツアー開発を継続的に推進しています。

カーボンオフセット
認証プログラム登録

日本環境協会が運営するカーボンオフセット認証プログラムに登録。第三者機関による年次審査で、オフセット量の透明性と正確性を継続的に検証されています。

旅行業第3種登録
(東京都知事認可)

旅行業法に基づく第3種旅行業者として東京都知事に登録。旅行者保護のための各種保険・弁済業務保証制度に加入し、安心してご利用いただける法的基盤を整えています。

日本エコツーリズム協会
正会員

一般社団法人日本エコツーリズム協会の正会員として、業界全体の基準向上と政策提言活動に参加。国内エコツーリズムの健全な発展に向けた活動を業界横断で推進しています。

観光庁「持続可能な
観光推進モデル事業」採択

2023年度、観光庁の「持続可能な観光地域づくり戦略」モデル事業として採択。流域エコツーリズムを軸にした地域活性化モデルが全国展開の優良事例として紹介されています。